●ZDOOM/JDOOM


『DOOM』は、ゲームエンジンとデータが完全に分離していて、データはOSに依存しない形になっています。

しか〜も現在、このゲームエンジン部分は製作元の『id SOFTWARE』がソースコードを公開していて、自由に改変・改良する事が許可されています。当然、これまで幾人もの人達が、Windows用ゲームエンジンを公開しています。(あ、もちろん商用に転用は不可ね。)

そんな訳で、PC98版だろうとAT互換機版だろうと、そのデータファイルであるWADファイルさえあれば、Windowsで『DOOM』を遊ぶ事が可能です。

代表的なWindows用ゲームエンジンとしては、WinDoom、GLDoom、Boom、ZDoom、Doomsday(jDoom)といったものがありますが、お勧めはZDoomとDoomsday。つーかこの2つで十分。

2013年12月14日追記
2000、XPときて2013年。Windows8どころか8.1もでるという12月に入ってやっとメインPCが、Windows7に。
ZDoomはデータドライブにインストールしていたんで、そのまま起動しようとしてみたところ、エラーがでて動作せず。DirectX関連のモジュールがいくつか足りないと。
というわけで、再度情報集め&記事を更新。
旧記事(2000&XP版)はこちら

 


●ZDoom(左上)
以前死んでいた記憶がある公式。生存を確認。

ZDOOM

左側メニューのDownloadsから for Windows な『ZDoom』をダウンロード。
インストール自体は解凍するだけ。
あとはIWADファイルを同階層にコピっておく。
zdoom.exeをたたくと、IWAD選択画面が出る。好きなのを選択して[OK]でゲームが起動します。

以前は起動補助アプリとして『ZLaunch』がありましたが、どうも行方不明。
ただ公式のDownloadsに、『ZDL』なるアプリを発見。
クリックすると、Wikiに飛びます。
記事の最初に実行ファイルが3つほど。今回は先頭の『Q's new version』を使用しました。
ダウンロードして解凍、できたファイル群を全てZDoomのフォルダにコピー。
あとはZDL.exeをたたいて、OK…とはいかず。
ZDLを起動したら、まず
@[Settings]タブを開く。
A[Sourcee Ports/Engines:]-[Add]-[Browse...]で、zdoom.exeを指定。[Name]は"ZDoom"で[OK]をクリック。
B[IWADs]-[Add]-[Browse...]で、メインになるwadを指定。[Name]は空で問題なし。[OK]をクリック。
Cdoom1.wad、doom.wad、doom2.wad、tnt.wad、plutnia.wadに対して、Bを繰り返す。
これで準備は完了。

遊ぶ際は、
@[Main]タブを開く。
A[Source Port]で、"ZDoom"を選択。
B[IWAD]で、プレイしたいwadを選択。
C[Map]で、プレイしたいマップを選択。
D[Skill]で、プレイヤーのレベルを選択。
C右下の[Launch]をクリック。
これで、起動します。
まぁ、@は起動時のデフォルトだし、A以降も1度設定すれば次回以降、前回の設定のまま起動してくるので、ラク。

★バグ
tnt.wadにはバグがあります。レベル31がクリアできません。どんなバグか詳細は『FINAL DOOM』参照。あと公式
以下、ZDLでの対応方法。
@こちらをダウンロード。解凍してできる『tnt31.wad』を任意の場所にコピー。
A『ZDL』を起動。
B[Main]タブを開く。
C[External Files]-[Add]-[Browse...]で、tnt31.wad を指定。[Name]は空で問題なし。[OK]をクリック。
ここまでが準備。
実際にプレイする時は、Bでtnt.wadを、CでMAP31を選択すればOK。多分MAP30をクリアして進んでもtnt31.wadの方のMAP31がくると思われ。

外部wadを、プレイする際は基本この方法で。
ただAddしっぱなしにすると、当然、常に External Files 側が起動してしまうので注意。特に全面乗っ取りタイプの外部wadは。

★外部wad
さすがにいくつか消えてるなぁ…。配布してる所。twice risenとか。
ページはあるけどダウンロードリンクが死んでる。
さすがにTeamTNTはまだある。
そーゆーわけで現状メモ。ちなみにTeamTNTは公式にZDoomをプラットフォームにしているみたい。専用wadかも?

Eternal DOOM V
TeamTNTのトップメニューから、Eternal DOOMをクリック。
Eternal Uからのアップデータと、Eternal TからVまでのフルパッケージがある。

DOOM2000
以前ダウンロードしてきてたのは、tntd2kh1
TeamTNTトップのDeadalusが、パス名からするとそれっぽいのだけど、リンク先にこのファイルはない。
あるのはメニュー名のDeadalusのみ。
どうも同じくトップにリンクのあるICARUSの続編的内容というものらしい。
実際にプレイしてみた所、tntd2kh1は、ICARUSのプロトタイプだったみたい。
なので、基本的にICARUSとDeadalusが「Doom2000」って事みたい。
ICARUSのWADはコチラ
(ICARUSのページに、「MAP28にバグ」との注意書きが。Bugs and Fixesに、修正モジュールテキスト。)

Heric2
Doomworldに残存を発見。

Reauiem
Doomworldに残存を発見。


どれもzipファイルで提供されているので、ファイル名でフォルダを作成して解凍、フォルダごとzdoomフォルダにコピー。
プレイしたい時には External Files にwadファイルをaddしてIWADはDoom2を選択して[Launch]をクリック。
上から順にaddされるので、fix用WADは本体WADの後に指定する事。

★高解像度テクスチャ
DOOM High-Resolution Texture Projectで、Doomsday(jdoom)用、GZdoom用、Risen3D用、ZDoom用がそれぞれ配布中。
適用方法ですが、準備として一度zdoom.exe或いは設定を終えたZDLを起動します。すると、同階層にzdoom-ドメイン名.iniができます。
そのiniファイルを開いて、[Doom.Autoload]セクションにPath=zdoom-dhtp-yyyyMMdd.pk3(yyyyMMddはヴァージョンによります)と追記すればOK。
次回以降、自動的に適用されます。ちなみに[Doom.*]というセクションは、Doom関連全てに対して適用される設定となります。

★その他設定
ゲーム内の[OPTIONS]より、
[CUSTOMIZE CONTROLS]
[JUMP]は[SPACE]と[CROUCH(或いはCROUCH TOGGLE)]は[C]、[USE/OPEN]は[E]。
[MOVE FORWARD]-[W]、[MOVE BACKWARD]-[S]、[STRAFE LEFT]-[A]、[STRAFE RIGHT]-[D]。
[MOUSE OPTIONS]
[ALWAYS MOUSELOOK]-[ON]
[DISPLAY OPTIONS]
[SCREEN SIZE]-[10]
[BRIGHTNESS]-[2.20]

解像度の設定は[SET VIDEO MODE]なんですが、ゲーム内メニューでは1024×768までしか選択できません。
なので zdoom-yyyyMMdd.ini を直接操作します。
"vid_defheight"、"vid_defwidth"の値を任意のサイズを設定します。今回は

vid_defheight=1200
vid_defwidth=1920


としました。
また起動後、[OPTIONS]-[SET VIDEO MODE]で[FORCE ASPECT RATIO]を[OFF]にしました。
現在の我が家のディスプレイサイズが1920×1200なので。

※実は、ゲーム内メニューでサイズを変更してもうまく切り替えができない現象が発生していました。
一旦、[SET VIDEO MODE]の[FULLSCREEN]を[NO]にしてWindowモードにしてから、解像度を変更し、再び[YES]にする事で対応。
面倒ではあるけど、結局iniファイル直書きで設定して以降はそもそも解像度を切り替える事がなくなったので、関係なし。

★おまけ:HEXEN
何かCDを持ってた。
HEXEN.WADを他のIWADと同じ場所に置いて、ZDLを起動。
SettingsタブのIWADにHEXEN.WADを追加
Mainタブで、Source PortはZDoomのまま、IWADでHEXEN.WADを指定して[Launch]ボタンを押せばプレイできる。


●Doomsday(jdoom)(右上&左下)
何か、大変な事になっている気がするjdoom。今は Doomsday Engine としてリリース中。
なんか2,3日おきにビルドしてないか?すげぇ活発に開発進行中。

Doomsday Engine

トップページの下のほうにあるWindowsマークをクリック。
Install Packages というメニューが表示され、安定版と最新版が表示される。
どちらもSourceforge経由でインストーラー(.exe)が取得できる。
インストール自体は特に難しい事はなく、基本デフォルトで進めれば問題なし。
最後に、インストール終了後、Doomsday Engine を起動するかのチェックボックスが現れるので、チェックして終了する。
起動すると、Setup Wizardが始まる。デフォルトで進めると、Game Profiles という画面に遷移する。
手持ちのWADファイルがあるゲームにチェックをして進める。
以降、チェックをつけたゲームのwadファイルを順次指定していく。
※今回はZdoomのセットアップが済んでいたので、そこにあるWADファイルを指定した。
※チェックをつけたにもかかわらず、WADファイルがない場合は、ファイルは空欄のまま[Next]をクリックして進めてしまってよい。
すべて指定し終わった後もデフォルトで最後まで進めてしまって問題なし。

実際にプレイするには、Doomsday Engine を起動して、左側のリストからプレイしたいゲームを選んで[Play]をクリックするだけ。

★バグ
tnt.wadにはバグがあります。レベル31がクリアできません。どんなバグか詳細は『FINAL DOOM』参照。あと公式
以下、Doomsdayでの対応方法。
@こちらは、zdoomに展開済みとします。 A『Doomsday Engine』を起動。
B[Shared Settings]-[Settings]-[My Addon Folders]タブを開く。
C[+]を押してzdoomのフォルダを指定。
D[Doom 2]-[Maps]を開く。何も表示されていない場合[Refresh]をクリック。TNT31.WAD と表示されるはずなのでチェックを入れる。
これで、PlayすればOK。

★高解像度テクスチャ
DOOM High-Resolution Texture Projectで、Doomsday(jdoom)用、GZdoom用、Risen3D用、ZDoom用がそれぞれ配布中。
適用方法ですが、
@doomsday/snowberry/addons に、ダウンロードしたpakファイルを配置。
ADoomsday Engine を起動。
B[Shared Settings]-[Addons]タブを開いて、[All Addons]で、右側のペインで Doom hi-res Texture Pack にチェックを入れる。 以上。

★Addons 公式のAddons にあるファイルを導入しませう。
DOOM Classic Music(jdmu-doom-classic)
DOOM High-quality Sound Pack(pk-doom-sfx)
DOOM High-resolution User Interface(jdui-all)
DOOM2 Classic Music(jdmu-doom2-classic)
Sycraft Remixes 4(jdmu-all-remix)
TNT Lorcan Remix(tnt-remix-lorcan)
Slide's Skyboxes(複数のpk3)
Doom Resource Pack(jdrp-packaged)
これらはtorrentで配布されているので、何らかの方法で取得。
取得したpk3ファイルは、"Doomsday\snowberry\addons" にコピー。
Doom Resource Packはzipで提供されています。
解凍すると、jdrp.boxフォルダreadme.txtができるので、jdrp.boxフォルダをそのままフォルダを"Doomsday\snowberry\addons" にコピー。

Doomsday Engineを起動して、[Shared Settings]-[Addons]タブを開いて、適用したいAddonにチェックをつけておく。
上記Addonであれば、
DOOM High-resolution User Interface(jdui-all)
には、チェックをいれるべき。 また、
Doom Resource Pack(jdrp-packaged)
に、チェックをいれると、敵やアイテムが3Dモデルになります。

ちなみに以前必要だったBSP関連のデータのプリ生成とか、いらなくなったみたい。
★その他設定
ゲーム内の[OPTIONS]より、
[CONTROLS]
[JUMP]は[SPACE]と、[USE/OPEN]は[E]。
[MOVE FORWARD]-[W]、[MOVE BACKWARD]-[S]、[STRAFE LEFT]-[A]、[STRAFE RIGHT]-[D]。
[GAMEPLAY]
[ALLOW JUMPING]-[YES]
[HUD]
[VIEW SIZE]-[※右から4番目]
[STATUSBAR]-[※真ん中]

あとは、[SHOW TASKBAR]で右下の歯車ボタン(設定ボタン)をクリック
[Video]-[Color Adjustments...]-[Gamma]を[2.20]

※どうもzdoomにはあるCrouch(しゃがむ)がないみたい。

★おまけ:HEXEN
公式のAddons にあるファイルを導入しませう。
Hexen Community Compilation Pack (jXCCP) 1.31
Hexen Mage Weapons Pack 1.2
Hexen Texture Pack 2010.07.14
jXCCP はファイル名をフォルダ名にして解凍。そのフォルダごとaddonフォルダに。
Mage Weapons Pack はそのままaddonフォルダに。
Hexen Texture Pack はtorrent。zipでとれる。解凍するとファイルが1つ出来上がるので、それをaddonフォルダに。
Doomsdayを起動して、HEXENのメニューを追加。
[Settings]タブで、上から libhexen、Hexen v1.0、任意のパス\HEXEN.WAD。
[Addons]タブで、上記3つにチェック。
これでいける。
ただし、jXCCPを有効にした際モデルが3D化されますが、画角とニアクリッピング面の関係で、
パンチ攻撃が見えなくなります。
ゲーム内オプションで、ViewSizeを切り替えて下のコンパネを非表示にすれば、とりあえず画面下の方にちょっとだけパンチが見えるようになります。

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