●TOMBRAIDER


『TOMBRAIDER』シリーズ第1弾。何故かこの初代のみPS/SATURN版のタイトルが『RAIDER』ではなく『RAIDERS』なんですよね。謎。

最初にプレイしたのは1996年か1997年頃。今は亡きダイアモンド・マルチメディア社のMonster3D(これまた今は亡き3dfx社のVoodoo1チップ搭載の3D専用ビデオカード)のバンドル版でした。完全日本語版だった事もあって、やってみたわけですが・・・。いや、はまった。

『Doom』『Quake』とは全く異なる3人称視点。また同じ3人称視点でも『Alone In The Dark』のような固定視点ではなく、カメラがプレイヤーの後ろについてまわるタイプのゲームです。独特の操作感覚ですが、幸い私はすんなり受け入れる事ができたので、『大冒険』を素直に楽しむ事ができました。つーか今でもゲーム的には十分遊べるからすごい。


主人公はLara Croft。読み方はこの頃は『レイラ クロフト』でした。今は『ララ クラフト』。色々と大人の事情があったようですが。
PC版は『ヴァージン インタラクティブ エンターテインメント(株)』、PS版/SATURN版は『(株)ビクターインタラクティブソフトウェア』から発売されました。

それからこの当時は『1970年2月14日』生まれという設定がついていました。でもって21歳の時、飛行機事故でヒマラヤに落っこちて、そこから奇跡的に生還。それから人生観が180度変わった彼女は8年の時を経て一流のトレジャーハンターになった、て事になってるわけで、つまりゲーム中の彼女は若く見積もっても29歳。結構おとなジャン。
しかしその後、何故か『1967年』生まれになり、いまや『年齢不詳』になってしまいました。誕生日は『2月14日』のままですが。
ここらへんも大人の事情かなぁ・・・(笑)。あ、身長も縮んでる(180cm→175.3cm)。

ちなみにSATURN版も持っててこちらもクリアしました。難易度等、細かい調整具合はわかりませんが、マップとか敵の出現位置とかは変わっていないと思います。PS版はSATURN版と全く同じのはずです(攻略本が両用でしたから)。あ、一点だけ違う所があった。PS版のLaraは逆立ちができます。どうでもいいことですが。
また、PS版は初期型PSと後期型PSでレンダリング結果が違います。知ってる人は知ってると思いますが、PSは内部チップの改良が何回か行われていて、ある時期からグローシェーディングに対してディザリングがかかるようになり、マッハバンドが目立たなくなっています。

まぁ、現在PC版はほとんど入手不可能(時々オークションに出ますがうそみたいなプレミアがついてます)、SATURN版も中古の取り扱いも含めてほぼ全滅の今、遊ぶとしたらPS版しかないでしょう。BESTとかPS ONE Bookとかでも再販されてますから。


●Windows2000で『TOMBRAIDER』を動かす方法
そもそも、『TOMBRAIDER』が発売されたころにはWindows2000などあるわけもなく、ファンサイトの掲示板等を見ても、うまく動かす事は、 かなり運が必要っぽいのですが・・・、私の環境では以下の方法で特に問題なくインストールできました。
 @コマンドプロンプト画面を起動。Alt+Enterで全画面にする。
 ACDのあるドライブにカレントを移動。Install.exeを起動。
 BSound cardの設定は、”No Sound”。また、絶対に”Test”を行わない事。
  ”Test”をすると本来『それじゃ、そろそろ冒険を始めましょうか?』とLaraの声がするのですが、この時点で音を鳴らすと最悪フリーズします。
 Cそのままインストーラーを終了。コマンドプロンプト画面は一旦閉じる。
 Dフリーソフトの『VDMSound』をインストール。
 E再びコマンドプロンプト画面を起動。『TOMBRAIDER』をインストールしたフォルダにカレントを移動。
 FSetup.exeを起動。
 GSoundcardの設定は、 SoundBlaster Port: 220 DMA:1 IRQ:7 とする。また、ここでも”Test”を行わない事。
 Hそのまま設定をセーブして、終了。 
 I以下の記述をした起動用のバッチファイルを作成する。
   DOSDRV
   Tomb.exe
 J作成したバッチファイルのショートカットを作成する。
  そのプロパティを呼び出し、[オプション]タブ内の[表示オプション]で全画面表示に設定。

 で、このバッチファイルを実行すれば、『TOMBRAIDER』が遊べるはずです。

●Windows2000でWindows95互換モード設定プロパティを出す方法

私は特にいじらなくても動いたんですが、これで動いた人もいるようなので。
 [スタート]→[ファイル名を指定して実行]で、
    regsvr32 %systemroot%\apppatch\slayerui.dll
とタイプします。
これで先に作成したバッチファイルのプロパティに[Compatibility]タブが追加されているはずです。
そこでWindows95互換モードを選んでください。

●Windows2000&3dfx製チップ非搭載マシンでGlideモードの『TOMBRAIDER』を動かす方法
Glideというのは今で言うDirect3Dみたいなもの。3dfx製チップであるVoodoo1或いはVoodoo2を積んだビデオカードでのみ使用可能な言語なんですが、当時は3DといえばVoodooな訳で、その頃の3DゲームはほとんどGlideに対応していました。
この『TOMBRAIDER』も、その一つです。綺麗ですよ〜。↓色味が違うのは、ご容赦。

通常レンダリングモード Glideレンダリングモード

が、Voodooチップを製作していた3dfx社が倒産してしまった事から、オフィシャルなドライバの更新は望むべくもなく、アンオフィシャルながらアップされるドライバも残念ながら私の環境では先代のKT133チップセットぐらいから安定動作しなくなっていました。
幸い何とかGlideを動作させたいと思うのは世界共通の思い(?)らしく、Direct3DやOpenGLを利用して、Glideのエミュレータ『Glide Wrapper』と呼ばれるもが作成されています。
今回、このページを作るに当たり片っ端から試して見ましたが、私の環境で『TOMBRAIDER』の3dfx版が動いた『Glide Wrapper』は『GLIDOS』のみでした。
でわ、その動かし方をば。ちなみに一旦上記の方法で通常のレンダリングモードでは動作可能の状態になっている事が前提。

 @『GLIDOS』をインストール。
 A『TOMBRAIDER』のインストール先をデフォルトの”C:\TOMBRAIDER”以外に変更している場合は、『GLIDOS』をインストールした
  フォルダにある”GLIDOS.INI”をテキストエディッタで開いて、EXEファイルのある場所を修正。
   Name: Tomb Raider
   Executable: E:\Tombraid\Tomb.exe ←こんな感じ。
   ExeSizes: 873739
   CDCheckFile: data\Level10c.phd
   DosGraphics: Yes
   VESASupport: Yes
   ControlJudderFix: 100
   Resolution: 2
   FullScreen: No
 B3dfx対応版のTomb.EXEを見つけてダウンロード。
  オフィシャルな所には見当たらない(古すぎるから)が、『GLIDOS』のinstalationページにもリンクが貼ってあるから何とか。
  1140735バイトのものと873739バイトのものがありますが、上の定義ファイルを見る限り、後者のもののみが対応しているみたい
  なんで注意。
 CGlidosを起動。Gameに”Tomb Raider”を選んで、”Start game”ボタンを押せばゲームがスタートするはず。
  です。

 以前のバージョンだとデモムービーが再生されなかったり、メニュー画面がおかしかったりしたらしいですが、最新バージョンではそれもありません。
 
★問題点★
@$10払ってレジストしないと画面に「GLIDOS」という文字がフライングロゴ風に出っぱなしになる事。

のはずなんですが、ゲーム内の画面設定で”Select Detail”を”Mipmap”ではなく”None”にすると何故かゲーム中にはでなくなります。起動時のメニュー画面のみグルグルでてきますが・・・、それさえ我慢すればレジストしなくても遊べます。だってレジストする時、カード番号入力するのヤなんだもん・・・。
<<2003/08/22 追記>>
なんらかの拍子に、このロゴが表示されはじめる場合があります。
その時はTombraiderフォルダ内に、『プレイした日にできたSAVE以外のファイル』を全部削除してください。消えます。

ちなみに私の持っているDEMO版の『Unfinished Buisiness(※内容は、追加マップ集みたいなものです)』は、どうやってもこのフライングロゴがでてしまいます。残念。
また製品版とCDの内容が違っているようで、『GLIDOS』標準のINIファイル記述では動作自体しませんでした。
で、下のような感じに修正するととりあえずは動きます。えぇ、フライングロゴ自体は消えないんで、どうかとは思いますが。
   Name: Unfinished Business
   Executable: C:\Tombraid\Tombub.exe
   ExeSizes: 867563, 868075
   CDCheckFile: data\Level10c.phd ←こんな感じ。
   DosGraphics: Yes
   VESASupport: Yes ←こんな感じ。
   ControlJudderFix: 1
   Resolution: 3
   FullScreen: No

Aウィンドゥモードで起動すると、方向キー以外受け付けなくなる時があります。てゆーか大抵そう。

そういった場合、まずAlt+Enterを押します。すると、ちょっと色のおかしいDOSプロンプト画面が表示されます。そのまま、もう一度Alt+Enterを押すと、ウィンドゥ状態になったDOSプロンプト画面が後ろにある状態でゲーム画面が表示されます。これでキー入力が正常になると思います。

★蛇足★
 PS版/SATURN版の販売は前述の通りビクターさんが担当してたわけですが、何を勘違いしたのか、この『TOMBRAIDER』を『美少女アクション』ゲームとして売り出そうとしたフシがあります。↓証拠画像。

Lara様です。あーもー。

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